「どんなとき寂しかったですか?」
このような感情についての質問はとても難しい。
本を読んで「こんな場面ではこんな感情になるものなんだな」というのをぼんやり知った。
実感を伴う感情は中学生を過ぎた頃にようやく体得できたのはでないだろうか。
喜んだり、楽しんだりは周りの人の要求に応えようとしてでてきたのだろう。
怒りや哀しみは、表出しにくかった分、処理が難しい。
「どんなとき寂しかったですか?」
ラジオ番組の収録で質問された時に戸惑いを感じた。
私の生い立ちから「寂しい」を聞き出したいのだろう。
そのニーズには応えたいと思うが、難しい。
「寂しい」なんて感じたことがないから。
(つづく)